京都の大学院生

とあるしがない大学院生の戯れ言。映画のことを中心に、たまに日常で感じたことを書き留めていく。

ギャング・コネクション

ギャング・コネクション(2010)

松方弘樹主演

刑務所から出所したヤクザ・日向(松方弘樹)が当たり屋のホームレス、美女経営コンサルタント、元競輪選手の情報屋とともに、政治家の取引から3億円を強奪しようとするストーリー。まあまあ面白かったが、後半の「完結編」(Vシネマはだいたい連続巻ものなのだが、そんなに人気がないと2巻目でいきなり完結編になる)になると、日向とその舎弟分・黒崎のコンビばかりが集中され、ホームレスや競輪選手の影は薄くなってしまった。結局、主要人物は誰1人死なずにハッピーエンドに終わるので良かった。しかしAmazonではレビューのひとつもついてないところを見ると、やはりこれもVシネマなのだろうなとしみじみと感じる。彼らのあっけらかんとした活躍は、誰1人としてAmazonのレビューがつけられないほど世間から認知されていないのだ。大量の文化が押し寄せる歩行者天国で、無惨にも踏みにじられ、歩道の真ん中で捨て置かれたチラシのような趣がある。そう考えると少し切ない。そういえば私はその昔、週刊少年ジャンプの打ちきり漫画を集めるのにハマっていたことがあるから、同じように判官贔屓としてVシネマに牽かれるのかもしれない。
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なんやかんやでギャングコネクション、おすすむだぜ